2015年6月5日金曜日

公開講座第4回目の内容 「明治初年の日本と朝鮮」

4回目は、本学元教授の大石庄一氏による「明治初年の日本と朝鮮です。
(ポスター公開時のタイトル「幕末維新期の日本と朝鮮」から変更になりました。)

本講座は受講料無料、申し込み不要で、当日直接会場にお越しいただければ受講できます。
ぜひお気軽にお越しください。


全体のテーマは「現代の課題:グローバル化とナショナリズム―ヨーロッパおよび東アジア―」で、各回もそれに関連した内容になりますが、お好きな回だけ受講していただくことも可能です。




<第4回目概要>
6月26日(土)10時~12時 横浜商科大学つるみキャンパス1号館3階132教室
申し込み不要(当日直接会場にお越しください)、受講料無料


<要旨>

日朝間の国交交渉は、1868年に朝鮮政府に対する明治政府の王政復古通告が失敗して以来、ほとんど進捗しませんでした。さらに1872年に明治政府が釜山の倭館を旧対馬藩から接収して以降、日朝両国は事実上の断交状態になりました。

そのため日本側は、こうした事態を軍事的威嚇によって打開し、朝鮮を開国させようとする二つの大きな動きをみせます。その一つは、1873年に西郷隆盛らが征韓論を主張したことです。もう一つは、1875年に朝鮮側を挑発して江華島事件をひきおこし、これを口実として翌76年には朝鮮政府に開国を強要し、日本優位の不平等条約である日朝修好条規をおしつけたことです。

本講義では、こうした日本側の動きを概観したうえで、そうした動き、とくに後者が近代日本によるアジア諸国への侵略と植民地支配の第一歩となったことの歴史的意義を受講者の皆様とともに考えてみたいと思います。


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